柔軟仕上げ剤等「香害」の答弁書が閣議決定された！

　2021年11月19日に開催された「定例閣議」で、衆議院議員の前原誠司氏（国民民主党)が提出した、『柔軟仕上げ剤等によるいわゆる「香害」の調査等に関する質問』に対する答弁書が閣議決定された。

　香りに対する感覚は個人によって、好ましい香りと感じる人、不快に感じる人それぞれだろう。洗剤や化粧品メーカーは、社内基準の官能試験をもとにして「いい香り」として香り成分を加えた製品を製造販売しているが、その香りを嗅いだだけで化学物質過敏症という病気にかかる人もいて、国民生活センターに多くの苦情が寄せられている。

　こうした化学物質による健康被害を「香害」と呼ぶようになっている。それは事実として理解できる。

　ただ、私が思うには、今、政治家に求められているのは、コロナ感染症の封じ込めや経済回復の早急な対策ではなかろうか。前原誠司議員は当選10回を超えるベテラン政治家だ。国会に質問書を提出するには、党代表の承認も必要だろう。

　何の問題認識で、このような質問を提起したかは知る由もないが、役所(消費者庁)の担当者レベルの仕事だ。与党の答弁書も政府として調査は行わない旨の回答がなされた。ごもっともである。