沖縄発!あれこれ地域情報ブログ

こんにちは。うちなんちゅの心 です。私たちは、日々たくさんの情報を新聞、ラジオ、インターネットなどで接していますが、表向きのニュースの真相や公表されていない情報などを私なりの切り口で分析していきたいと思います。  また、沖縄の若者向けに仕事のキッカケとなるような情報も発信して行きたいと思います。皆さんからも、気になる情報の提供をお待ちしております。狭い沖縄、身バレ防止のため、匿名ブログとさせて頂きます。

在沖米軍による水源汚染は、アメリカ映画「Erin Brockovich」の再現だ

 今、沖縄県は、在沖米軍による有害な汚水の基地外への放出による河川や地下水の汚染が深刻な問題となっている。2021年7月13日、地元紙が、沖縄在米軍(米海兵隊/普天間飛行場)が、有機フッ素化合物の「PFOS」を含む汚染水基地外に流す計画を立てているとニュース報道があった。

 「PFOS」については、WHO(世界保健機関)の外部機関が、発がん性の恐れがある物質に指定している。米軍の発表では、有機フッ素化合物の「PFOS」と「PFOA」の合計値は日本の暫定目標値(1ℓ当たり50ナノグラム以下)を下回る2・7ナノグラム以下にすると説明していたが、その後の沖縄県宜野湾市が行ったサンプル調査では、下水道に放出した汚水から目標値を13倍上回る670ナノグラムを検出していることが分かった。

 その後の報道では、「PFAS」を含んだ汚染水が普天間第二小学校近くの水路を通って民間地域に放出していたことも明らかになった。これは、普天間基地のある宜野湾市地域だけの問題ではない。沖縄県民はもっと深刻に受け取るべきだ。

 皆さんは、2000年5月に上映されたアメリカ制作映画「Erin Brockovich」(エリン・ブロコビッチ)をご存じたろうか。映画の内容は、カルフォルニア州の辺ぴな田舎で、健康被害を発症する住民が多く出るようになっても当初はその原因が不明であったが、弁護士事務所に勤めるエリン・ブロコビッチという女性が、特定の地域に健康被害が多いことを不審に思い、住民への聞取り調査や周辺の井戸水を調べた結果、カリフォルニア州北部地域へ天然ガス電力供給を行う大手企業PG&E(パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック社)が垂れ流した汚水が井戸水を汚染していたことが原因と分かり、当企業相手に訴訟を起こして、賠償金3億3300万ドル(日本円366億3千万円/110円換算)を勝ち取ったという実話の映画である。

 この映画と同じような健康被害が沖縄でも起きるのではないかと不安になる。県民全体で問題意識を高めるために、この映画を再上映してはどうだろうか。先月に上映された「米軍が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」も沖縄の置かれた境遇に繋がる。桜坂劇場関係者の皆さんには、この映画を再上映してもらえないだろうか。