沖縄タイムスの「危なっかしいPR広告」新聞広告掲載基準はクリアしているのか!
2022年1月11日 沖縄タイムスに「暗号資産でトラブルか GI社県内でセミナー多数」との記事が1面および23面にデカデカと掲載された。
金融商品取扱の許認可を得た業者ではないにも関わらず、沖縄県内でセミナーを繰り返し行って出資者を募っていたが、取引が途絶えたとのことだ。
タイムス記者が、実際にセミナーに参加して質問を投げかけ、セミナー主催者とのインタビューも行っている。こうした社会的使命感に溢れた報道姿勢は高く評価出来る。
しかしである。
私は、沖縄タイムスが別の場面では、不真実と思える勧誘の片棒を担いでいるのではないかと感じることがある。
それは、沖縄タイムスのデジタル版に、”あなたにおすすめ”と称して、コマ枠の報道記事と列記・並列に掲示されるPR(広告)である。
そのPR記事の一部に、「「1日で8億円稼いだ投資家が暴露「癖になる?」一瞬で3000万ボロ勝ちした新手法とは?」」と題したPR(広告)がほぼ毎日載っている。
そのPR(広告)の詳細は、下段のサイトをご覧いただきたい。
出典: 株予想会社比較NAVI: 「大岩川源太の怪しい評判と先乗り投資法を徹底解剖」 (最新更新2022.1.11)
https://kabuhikaku.com/s/1914/#comments
概略は、大岩川源太氏が主宰する「先乗り株カレッジ」というものに参加料33万円を支払うと半年間(それ以後は3万円の月額利用料金発生)、”一瞬で3000万ボロ勝ちした新手法“ を教えくれるらしい。この主催者も金融商品取引法で定める投資の助言等の登録業者ではない。
もっとも、このPR(広告)には、参考銘柄は指南するけれども、実際に株取引をするかどうかの判断は投資家自身で行うとの説明書きも載っているので、完全に不真実とも断定できないグレーゾーンでもあるが、広告を載せる以上、広告内容の適正性および真実性をできる限りに調べるべきではなかろうか。
ちなみに、私がネットで調べた限りでは、このPR会社が「特定商取引法」に基づいて表記している本社所在地の東京都渋谷区の恵比寿ガーデンプレイス18階フロアには入居している事実が確認できなかった。
恵比寿ガーデンヒルズ入居企業(2021.6.21):
https://downtownreport.net/db/ebisu-garden-place-tower/#office
同(2021.11.13):
http://blog.livedoor.jp/amenimomakezu_/ebisu-garden-place.html
このPR(広告)の商品は、沖縄タイムス社の”おすすめ”だからと思って、真実ではない商法に手を出してしまう一般読者もいるのではないかと心配になってくる。
新聞各社は、社会的責任を果たすために「新聞広告掲載基準」を策定しているのが一般的だ。ところが、こちらも私がネットで調べた限り、琉球新報社はしっかりと公表されているが、沖縄タイムス社は見つけることは出来なかった。
沖縄タイムス社は、前述の使命感に溢れた報道記事と、このPR(広告)を平然と掲載する感覚はいかなるものか。沖縄タイムスの見解を聞いてみたいものだ。