沖縄発!あれこれ地域情報ブログ

こんにちは。うちなんちゅの心 です。私たちは、日々たくさんの情報を新聞、ラジオ、インターネットなどで接していますが、表向きのニュースの真相や公表されていない情報などを私なりの切り口で分析していきたいと思います。  また、沖縄の若者向けに仕事のキッカケとなるような情報も発信して行きたいと思います。皆さんからも、気になる情報の提供をお待ちしております。狭い沖縄、身バレ防止のため、匿名ブログとさせて頂きます。

沖縄の草の根技術協力事業「サモア水道事業支援プロジェクト」もっと自慢しよう!!

2021年11月17日、JICA(独立行政法人国際協力機構)は、『沖縄連携によるサモア水道公社維持管理能力強化プロジェクト・フェーズ 2(無収水管理)』の公募を発表した。実施期間は、2022 年 1 月中旬から 2024 年 11 月中旬にかけて行われる事業だ。

南太平洋に浮かぶ島国、サモアの水道事業は、サモア水道公社(SWA)により運営されているが、水源は比較的豊富に存在するサモアですが、高い無収水率(60%以上)、雨季の濁水処理対応、水道料金徴収の低迷など、様々な課題を抱えていたが、JICAが沖縄県内の自治体と連携し、草の根技術協力、課題別研修、技術協力プロジェクト、無償資金協力の複数のスキームを組み合わせたパッケージによる協力を実施してきた。2010~2013年の沖縄県宮古島市による「サモア水道事業運営(宮古島モデル)支援協力」では、漏水修理及び探知、緩速ろ過(生物浄化法)浄水場の運転等の能力強化、2014 ~2019 年は、本プロジェクトのフェーズ 1 にあたる技術協力「沖縄連携によるサモア水道公社維持管理能力強化プロジェクト」では、沖縄県企業局を中心に那覇市石垣市、名護市、沖縄市宮古島市、南部水道企業団が参加して、管路施工・漏水修理能力、配水管理能力、漏水探知能力、水質管理体制、浄水場運転管理能力の 5 分野において能力強化を行った経緯がある。JICAは、本事業では沖縄県内の水道事業体が引き続きSWAの技術支援を行う予定であるが、 沖縄県自治体が国際貢献を推進しているという点で、沖縄県民や日本市民向けの広報の意義があるまた沖縄県では協力隊派遣や 2006 年の草の根技術協力の実施以降、長年にわたり上水道分野における支援を継続しており、同県とサモアの国際交流がより深化する点が特 』と沖縄の取り組みを高く評価している。

また、政府においても、

  • 2021年7月の第9回 太平洋・島サミットで採択された首脳宣言において「持続可能で強靱な経済発展の基盤強化」が重点分野の一つとして位置づけられていることや、2019年4月の「対サモア独立国 国別開発協力方針」において、重点分野(中目標)に「環境・気候変動」を掲げており、「島嶼における循環型社会形成支援プログラム」に位置付けられることから、本事業はそれら我が国の協力方針に合致する。
  • 沖縄連携を通じた人材育成等の協力を行う本事業は「自由で開かれたインド太平洋(FOIP:Free and Open Indo-Pacific)」の三本柱のうち「経済的繁栄の追求」の「人的連結性」の強化に資する。
  • 本事業は、SWA が安全な水を安定して供給することを目指しているものであり、 SDGs ゴール 6「すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」に貢献するものである。更に、本事業で行う漏水の削減は気候変動対策(緩和策・適応 策)として重要であり、SDGs ゴール13「気候変動に具体的な対策を」に貢献するものである。」と日本の協力方針に合致する。 

と国際的なレベルまで持ち上げている。

沖縄の純粋な気持ちでスタートしたこのプロジェクトがこれほどまでに評価されるのは、誇らしい限りだ。なお、この誇らしい取り組みをネットで検索する限り、地元2紙は報道していない。

出典:

JICA(国際協力機構): https://www2.jica.go.jp/ja/announce/pdf/20211117_215903_4_02.pdf

宮古島上下水道部 (サモアの水道を変えた宮古島の技術協力):

https://committees.jsce.or.jp/engineers/system/files/w33.pdf

日本の国際協力白書(2020年版): https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/100157805.pdf

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